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一日を、一生を楽しく

  「一瞬も 一生も 美しく」という資生堂のコーポレートメッセージがあります。一瞬といえばとても短いですが、大きなターニングポイントにもなります。人生のいろんな舞台で心をこめて行ったことは記憶に残るそうです。今という一瞬を美しく、楽しく、生きることで、人生を充実させていくことができます。 人生は、その一瞬、一瞬の小さなことの積み重ねであり、一瞬の重要さを忘れてしまいます。一つのことを継続していくことに意味があります。その効果が現れるには、時間がかかる場合もあります。やっていることをやめて、新しい方向に向かっていくこともあります。

  人生の経験や体験を積みながら、思考することで、体験記憶、学習記憶、運動記憶として残っていきます。それらの記憶に基づく確かな判断力を身につけながら、ものごとに対する見識を深めていきます。数学でいう積和演算で出来事に重みつけしながら、加算して、経験が増えていくようです。判断する根拠となるのが価値感でそれにより、何が重要であるかを決めます。人生でも転換期があって、自分の強みが弱みとなってしまって、急に価値感が変わってしまうことがあります。価値感の変化により、過去にさかのぼって重みを再評価しないといけないこともあります。自然災害、事故、経済現象のように、想定外の一瞬の出来事が人生を変えることもあります。時間とそのときの出来事をどのように解釈し、記憶するかで、時間への意識が変わってきます。

 過去・現在・未来と連続して流れ移ってゆく中でいろんなことが持続して継続されます。今、経験することは、過去の自分の行為と関連があるので、過去の出来事が大きい影響を残していることを感じます。あたらしいことをはじめたり、いろんなことを継続して進行させています。途中で止めて宙ぶらりんで未決状態のこともあります。いろんな問題が解決されずに先送りされますと、けじめのつかないことになります。記憶に記憶されている出来事にはそのとき限りにして忘れしまえばいいこともあります。

 過去の小さな失敗を忘れている人もいるし、ずっと悔やんでいる人もいます。入学、就職の試験において失敗して、自分が希望することを出来なくなった人もいます。人間関係においては、心の中で癒されずに根深く残っている問題もあります。過去の出来事と現在の出来事とを、原因と結果の関係でつなぐこともあります。恋愛ならば、想像の中ではさみを取り出して、未練の糸を切り取ることも必要です。区切りをつけることで、後に影響を及ぼさないことが可能になります。

 人間の知恵として、時間をいろんな形で、年、月、日、時間に区切って、人生の時間を扱いやすくしてくれます。朝、昼、晩の一日というリズムで、いろんなことをはじめたり、やめたり、深めたりすることができます。いやなこと、苦手なことをしているときに、人生の時間は長く、一日一日の繰り返しを退屈であると感じることもあります。だだ、一日、一瞬にどれだけ思いをもっていきるかで、退屈な一日から意義深い一日にかわります。気持ちのスイッチを入れるには、楽しさが必要です。

 「人生は十分に長く、その全体が有効に費されるならば、最も偉大なことをも完成できるほど豊富に与えられている。けれども放蕩や怠惰のなかに消えてなくなるとか、どんな善いことのためにも使われないならば、結局最後になって否応なしに気付かされることは、今まで消え去っているとは思わなかった人生が最早すでに過ぎ去っていることである。全くそのとおりである。われわれは短い人生を受けているのではなく、われわれがそれを短くしているのである。」(人生の短さについて セネカ)


余裕ある選択

 心に余裕がなくなると、闇雲に動きまわることが多くなります。壁にぶつかるとそれを突破するために夢中になり、気がつけば、時間を取られています。床の上に寝ていたり、朝方にかえってアンバランスな生活です。時間配分を考えることもなく、没入するのは危険です。これは、暗黙のうちに定義している目的にむかって古い習慣で時間をかけて集中的に取り組めば、解決するという思い込みです。目的から行動を逆算していて行動しているわけでもなく、行動しながら、情熱やビジョンは、何らかの価値観・信念とともに目的ものも変化していきます。「目的を見失わず」「機を逃さず」「後悔しない」ように、選択することが必要です。


 堀内浩二さんの創造的な選択のように原則に合致して最善の選択ができるているかについては目的と手段を繰り返し問い直すことが必要です。価値創造のプロセス」は、情熱やビジョンから始まります。何かに好奇心を感じる、あるいは将来何かを実現したい、このような人間の心の奥底から沸きあがってくるのが情熱やビジョンです。
1.自主的な選択
2.目的にかなった選択
3.機を逃さない選択
4.後悔しない選択

4つの原則、目的、手段、試行、自得から考えると、見落としていることが判ります。

第一の原則・目的─「おもいきって」かつ「個人的な」目的を立てる。
「我がこと」な目的を突き詰めれば、目の前の思い込みから自由になれる。

第二の原則・手段─「論理的に」かつ「直感で」選択肢を広げる。
目的と選択肢とを行き来しながら、方法にこだわらず選択肢を見つけていこう。

第三の原則・試行─「偶然を求めて」かつ「勇気を出して」踏み出す。
選択肢を考えつくだけならだれでもできる。とにかく一歩を踏み出し、試して学ぼう

第四の原則・自得─「楽しみながら」かつ「終わらない」物語を創る。
試行の結果を活かして、物語を書き直そう。

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