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ストレスと仲良くなる

ケリー・マクゴニガル 「ストレスと友達になる方法」 

 ストレスという言葉をはじめて用いたカナダのセリエは、生体が外部から寒冷、外傷、疾病、あるいは怒りや不安などの精神的緊張(ストレッサー)を受けたとき、これらの刺激に適応しようとして生体に一定の反応が起こることを発見しました。人生のチャレンジに 立ち向うとき、ストレスは必要不可欠なものです。許容範囲のストレスは、自律神経系、内分泌、免疫系の働きを強くします。

 ストレス刺激は、脳の視床下部というところに伝えられます。視床下部は、交感神経と副交感神経をあわせた自律神経系と内分泌(ホルモン)系を統合し、生体のバランスを維持しています。また、免疫系には、生体に異物が侵入すると、それを攻撃する働きがあります。自律神経系と内分泌系に免疫系が加わり、心身のバランスを保つ機構(ホメオスタシス)が維持されている。

 ストレスには、「ストレス要因」、「ストレス耐性(回復力)」、「ストレス反応」があります。「ストレス反応」として、ストレス要因に対しては、身体面、心理面、行動面にいろいろな反応が生じます。

 ストレスへの対応法は、自分自身で心身の緊張といったストレス反応に気づき、それを解消していく。第一は、ストレス反応に対する気づきを良くすることです。第二は、ストレス反応を解消するための具体的な行動を起こすことです。ストレス要因によるストレス反応が続くと健康障害につながりますが、うまく受け止めることで、ストレスと 上手に付き合うことができます。

 ストレスにも善玉と悪玉があります。ストレスに対する考え方を見直そう。 人生のチャレンジに 立ち向うとき、ストレスがあることで、パフォーマンス、生産性、健康、活力の向上、学習や成長に役立ちます。ストレスを一回乗り越えてしまうと、回復力が強化されて、ストレスの許容範囲が広がります。

 ストレス反応は 能力を発揮できるように 助けている研究があります。ストレスで、例えば 鼓動が高鳴ることは、 行動に備えて準備をしていて 呼吸が速くなっても 全く問題ではなく 脳により多くの酸素を 送り込んでいると教えたのです 。そうと 捉えると、テストの参加者は ストレスや不安が少なく もっと自信を持てるようになったそうです。

 強いストレスを感じたときに、人間同士がお互いに助けあい、社会的繋がりやサポートで 強められる効果があるそうです。ストレスホルモンに、オキシトシンがあり、 ほかの人々との 親密な関係を強めるような 行動を促します オキシトシンは友達や家族との 身体的な接触を 強く望むようにさせたり 人との共感を高め さらには 私たちが大切に思う人たちを 進んで助けたり支えたいと 思わせたりもします 。 ストレス下の人に 手を差し伸べ 助けたり助けられたりすると このホルモンが もっと分泌され ストレス反応は 健康なものとなります。社交性を増して、話をすることで、不安やイライラした気持ちが整理されます。


ストレスをうまく発散できる人もいます。原因を取り除く行為が必要ですし、ストレスそのものへの対応を変えてみましょう。

<自己主張する>自分の気持ちや考えを人に素直に伝えましょう。自己主張しないと誰もあなたのことをわかってくれません。
<我慢する>我慢できそうな時には、とりあえず我慢してみましょう。
<逃げてみる、避けてみる>我慢できないストレッサーには、逃げてみたり避けてみたりすることも考えてみましょう。
<社会的支援を得る>
 自分でうまくいかない時には、相談できる人を頼りましょう。 他の人に助けを求める。あなたが実力を出すのに役立ちます。
 

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