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記憶の書換え

 テロに屈しない方法は、報復以外にないのでしょうか、報復は、憎しみのループを巡っているようなものです。

 パリのテロ事件でつらい経験されている方がいると思います。その損失・痛手から立ち直るに時間が必要です。後は、野となれ、山となれ。そのような場合には、長く悲しむ時期を経て、なんとか、新しい希望を見出すかもしれません。古いことを新しい経験で置き換える。そのためにも、先に進んでいく、強く生きる意志、エネルギーが必要です。人生の辛い時期に長くとどまることは、ドンネルの途中に長くいることになり、危険です。そこを後にして、前進していけば、楽しいことに巡り会う機会も増えます。

 自分が経験したつらいことをリセットしてゼロにできるには、それを上回る楽しい経験をすることが不可欠です。記憶のキャンバスにおいて、楽しい出来事で、辛い出来事の一部を塗り替えていくことができます。辛いことが一つあったときに、楽しいことを二つやると、辛いことを帳消しできるかもしれません。恋の場合ならば、新しい彼女、彼ができたら、別れた相手ことを意識から消すことができます。つらいことを楽しい経験で置き換える。新しく楽しいことを発見すれば、古い記憶から自由になれます。

 心理的な罠として、加害者と被害者の関係があります。ある人のせいで、人生の計画が大きく狂ってきたと悲嘆したくなります。そのいやな思いを払しょくしていくか、課題です。その人のせいで、ひどい目にあったことを記憶しており、記憶から消せないでいます。自分にとっていやな問題との決別は、必要です。

 ある人がやったことの結果で、苦労が絶えず、苦々しく思っています。人事で2年で職場を次々に変わって、上に上がっていくコース人がいます。組織の力の論理により、力の強いものが上にたち、その下で働かなくてはならない人がいます。組織としてこれまで継承した評価基準で人が選ばれていき、権力を得ます。在任期間が短いので、問題の原因を作っても、それの責任を取ることもなく、次の職場に変わります。あとに残された者から見れば、責任も取らないままに変わっていくといいたくなります。組織のよいところを台無しにして、取り返しのつかないことをしても、成果を上げたということで栄典していきます。「いやな人が通り過ぎた」とこちらが内心不満を述べたところで、本人は何も知らずにいいことをしたと自負しているかもしれません。

 自分が気にいらない人ほど、組織で出世していくように思えるときに、複雑な感情を抱きます。問題を作った人、それに対する責任を取らないで、変わって生きていく人がいます。正しいにこだわると、人を非難したくなります。昔、あったことを忘れないときには、新しく楽しい出来事づくりが順調にいっていない証拠です。いやな感情にまみれないために、息抜きが必要になります。いい気分になれないときに、正しいことよりも、楽しいことを考えることがいい場合もあります。本当に自分が望んでいる方向に意識を向けると、つらい経験も幸せにつながっています。楽しいことを考えると、それを自分で味わいたくなります。楽しいことを次々に創り出すことができたら、気分もよくなり、気前よく、いやなことを大したことないと、笑ってすませるでしょうに。何あったら一歩前にでる。つらいことを手放し、心を軽くすることができます。どんな境遇にあっても、律する心で、朗らかで、元気で、快活であることが望ましい。

 


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