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停滞と新たなスタート

 地震があってから時間がたち、いつもの調子にもどりつつあります。時間に余裕があり、快適な状態で過ごしているとき、自分のリズムで行動でき、個人が持っている分析、意思決定、問題解決などの創造的な思考を十分に発揮できます。ちょっとしたことで、いつものリズムが乱れてきます。1ヶ月の業務を取り戻すために時間に追われています。ちょっと疲れて、ここで、息を抜きたいというときに、予定外のことが突発に入り、帰りの時間が遅くなっていきます。それのような日々が続くと、睡眠不足、疲労蓄積になり、うまくリフレッシュできなくなります。停滞時期を、いちはやく抜け出す人もいます。

 ただ、自分がもっているエネルギーを使い切ってしまうと、なかなか補給して、ものの状態に戻すのに、時間がかかります。休むことは、大切だと感じています。疲れて、心が停滞している状態に入ると、生産性が落ちてきます。心の中に一杯の感情があふれてきます。自粛モードに入って、いわれたことしかやらないでおこうという雰囲気になります。手間で面倒なことを回避してしまいます。何も考えずに、いつも、ルーチンをただ繰り返すときには、脳が活性化されません。上手くリズムに乗れないときには、思い切り、休みを取りたいものです。頑張らないで、する必要のないことをやり過ごして、無駄なエネルギーを使わない。災害とか自分に手に負えないことがあると、心配事でエネルギーの無駄遣いをします。

 停滞時期を脱して、新たなスタートをする必要性を感じます。嫌なことがあっても、それをきれいさっぱり忘れて、次の日から爽やかな気分で始めたいものです。新たなスタートを切るには、心や頭にあるもやもやとした雑念を流し、心を穏やかにすっきりさせることが不可欠です。また、心から楽しみ、わくわくする目標があれば、今、この一瞬一瞬を注意深く、丁寧に生きれるようになります。何かをしたいという目標があると、心の停滞から脱することが容易になります。


いいものに囲まれた人生

 人が住んでいる環境には、そこで生活する人の雰囲気がだだよっています。そのような雰囲気には波及効果があり、周囲に伝染します。誰かのために、追われ、追い詰められて、生きていると、主体性を失います。会社でも学校でも、人生そのものが、心のエネルギーを奪うようなムダなものばかりに囲まれた、雑然とした、人生を送っている人が多くいます。自分のために、丁寧に、生きていない証拠です。

 人生がときめく片づけの魔法の本を書いた、近藤麻理恵さんは、片付けの天才です。アイディアは、「ときめく」ものは残して、自分にとって何の意味も持たないないものは捨てようというものです。好きなものは、人生に喜び、エネルギーを与え、インスピレーションをもたらしてくれます。自分の心を基準にして、判断して、見て、本物のものが何かをみきわめてみましょう。本物もの、心をときめかすものです。

 いいものに囲まれて生活できると人は生活を楽しむ余裕が生まれます。いらないものを手放すと、周囲を綺麗に整頓できます。居心地の良い空間は、落ち着きます。時間が十分にあると、心によるがあり、準備の時間をとり、丁寧に仕事ができます。すぐに大切なものが見つかり、作業の効率性が向上します。

複雑さを減らす

 複雑さを減らし、簡素化すると、物事は効率的になります。人目見て、今、必要なものが何で、どこにあるか、わかるようにすれば、仕事の生産性が高まります。効率を阻害するものが身の周りに溢れだすと、いろんなものが停滞します。物のフローを増やすには、ものが価値を生むときに消費して、捨ててしまうことです。

 棚から本やものが落ちてきて、危険を感じました。厳かに本を本棚においていますが、その中には、使う頻度が少ないものもあります。それから、部屋を片付けて、余分なもの見えないところに、置くことにしました。大切なものが書類の中にあって、見つからないことも、発生する傾向にあります。

 ものが増えると、必要なものを直ちに取れなくて、慌ててしまいます。そこで、不必要なものを箱に入れて、必要なものだけを見えるところに、置く、使うようにしました。食べ物以外の目の前にあるものにおいても、賞味期限がすぎたものがあります。価値を生まないもの、自分の強みに関係ないものは、ゴミとなってしまいます。

 もったいないと思って、捨てないで、取っておく、もの置場が少なくなってきます。整理がポイントになります。棚卸という言葉があります。決算日において在庫整理を行い、残っている商品や製品などの在庫の数量をかぞえ、在庫の金額がどれだけあるかを計算することです。

災害に負けない力

レジリエンスの教科書 カレン・ライビッチ 宇野カオリ

災害におかれたときに、衣食住・社会のシステムが機能しなくなります。水、食べるもの、トイレ、風呂、寝場所、落ち着ける空間、・・・・・その結果、将来の見通しが描けずに、物事がうまくいかなくて、イライラしたり、心が折れそうになります。反面、ストレス(不安・怖れ)と感情は大きなエネルギーのロスになります。感情、心の置き所がしっかりしていると、しなやかにいきる力を発揮できます。心に余裕を持ち、人の支援を受けながら、立ち直り、自ら働きかけることで、いつしか、平常通りに物事を運用できるようになります。自分の感情のコントロール、希望をもち、変化に対応する力、共感力、働きかける力が次ような7つの力があります。

心が折れないため 
感情情調整力・・・プレッシャーのもとで落ち着きを保つ自己調整能力。
衝動調整力・・・状況に対する自分の最初の衝動的な考えを正しくコントロールする能力。
楽観力・・・未来に希望を持ち、物事を良い方向へ変えられると確信する能力。
原因分析力・・・自分の問題の原因を正確に特定する能力。
共感力・・・他者の心理的・感情的状態を示す手がかりを読み取る能力。
自己効力感・・・直面する問題を解決できる信念と、自分を成功に導く能力を表している。
リーチアウト力・・・新し試みに尻込みすることなく働きかける能力

4つの原則
1. 人生は変えられる。
2. 思考がレジリエンスを引き上げる。
3. 正確な思考がカギとなる。
4. 人生の強みに再び意識を向ける。


7つのスキルを身につける

スキル1——自分をABC分析する
ABC理論(思考・感情・行動の連鎖)=「出来事の捉え方が感情に影響する」
思考を変えると感情が変わり、感情が変わると行動が変わり、
行動と感情が変わると思考も変わる

A:Activating Event きっかけとなる出来事
B: Belief: ものの見方・考え方 新年
C: Consequence: 結果、問題、悩み

スキル2——思考のワナを避ける
1.早とちりする 2.トンネル視 3.拡大化と狭小化 4.個人化
5.外面化 6.過剰一般化 7.マインドリーディング 8.感情の理屈づけ

スキル3——氷山を見つける
1.達成(成功は、人生の中で最も重要!)
2.受容(好かれ・受け入れられ、賞賛されたい!)
3.コントロール(自分がコントロールできないものは不快!)

スキル4——思い込みに挑む
1.逆境をABCで分析。(「なぜ?」思考のBに絞 る)
2.原因を円グラフにする。(「なぜ?」思考の 比率)
3.自分の説明スタイルを特定。
4.柔軟になる。
5.正確である。
6.新しい円グラフ
7.新しい解決策

スキル5——大局的にとらえる
1.ティッカーテープの連鎖を書き出す。
2.「最悪のケース」が起こる確率を見積もる。
3.「最高のケース」という代替思考をつくる。
4.最もあり得そうな結果を特定する。
5.最もあり得そうな結果に対する問題解決

スキル6~7——速攻型:心を静め、瞬時に反応する
思いこみに挑む、大局的にとらえる、瞬時に反応する
心を静めてフォーカシングする
•コントロール不能になった感情を静める。
• 侵入思考が現れた時に意識を集中させる。
• 抱えているストレスを軽減させる。
• リアルタイム・レジリエンス • 非生産的思考が生じたときに打ち勝つ。

論理療法におけるカウンセリング理論 アルバート・エリス
「ABCDE」は、Activating event、Belief、Consequence、Dispute、Effectsの頭文字を取ったもので、それぞれ次のような意味を持ちます。
 A(Activating event):さまざまな出来事
 B(Belief):人によって異なる受け取り方や考え方(大きく論理的思考と非論理的思考に分けられる)
 C(Consequence):ある出来事に直面したときの感情や行動
 D(Dispute):自分の中にある非論理的思考への反論
 E(Effects):反論することでもたらされるよりよい結果

熊本地震の手伝い

 地震の避難先に手伝いに3日だけ、連休中に行く予定ことになっています。一日、益城町のある小学校に行きました。救援物資の等、全国からいろんな善意が届けられていました。いろんな県から派遣されたスタップが精力的に活動して頼もしさを感じました。行動する人がいるから、多くの人が助かっています。

 実際の避難所に身を置くと、実際の生活で何がなくて困っているのかがわかりました。狭い場所で寝たり、食事をしたり、多くの家族がお互いを気遣いながら過ごしています。お風呂もないし、トイレも不便で、洗濯もできないし、今まで、当たり前にできていたことができないのは、つらいものです。自分の家で生活できることの有難さを知りました。地震の被害状況によっては、普通の生活に戻るまで時間がかかる人がいます。

 多くの人が家が倒壊していて、仮設住宅にしても、すぐ入れるわけでなく、小学校が始まると、どこで過ごすか、不安がっていました。病気をしている方、高齢者の方、家族のいる方がはやく落ち着いて生活できることを願います。小学生、中学生、高校生は、思いのほか元気で、明るさを失わないでいました。中庭で小学校の吹奏楽が演奏会を開いて、避難所の方を元気づけていました。若い人のエネルギーを感じました。辛いことがありながらも、回復力がありそうでした。

 避難所の慣れない手伝いを13時から23時30分までしましたが、もう少し体力をつけないと、人様の力になれないと感じました。



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