SSブログ

マネージャーのマインドセット

 HR総研(HRプロ株式会社のアンケート調査によるとリーダーに最も期待される役割には、「チームの目標達成」(53%)、「部下の育成」(22%)、「メンバーのマネジメント」8%、「メンバーのモチベーション維持・向上」6%があるそうです。


 そこで、チームの目標達成のために、チームワークが高く、業務スキルが高いチームをどのようにして作るか?

 管理職になると、特定領域の専門性によらない広い視野を持ち、リーダーとしてチームをマネジメントする人間力を養う「リーダーシップ」が求めらます。リーダーには、どのようなマインドセット(心得)が大切かについて考えます。ここで、マインドセットとは、「ものの見方や考え方を指す」行動原理や価値観です。「物の見方・考え方 ( 松下 幸之助)」は、主体的に生きる心得で、あったように思います。

 リーダとフォロアーとの組み合わせで、求めるリーダ像も変わってくるので、リーダーシップのスタイルと部下のスタイルとの調和を考えることも、必要となります。4つのリーダーシップ像があるそうです。
指示型リーダーシップ 説得:達成のための道筋を指示します。
支援型リーダーシップ 教示:メンバーが作業しやすいようにサポートします。
参加型リーダーシップ 参加:メンバーの意見を吸い上げながら進めます。
達成志向型リーダーシップ 委任:メンバーの達成欲に賭けることになります。

 現実は、部下の成熟度や状況に応じてリーダーシップのとり方を変える必要があります。部下の習熟度を判断するポイントとしては、業務指示の必要性があるのかないのか、コミュニケーションの必要性があるにかないのかです。成熟度が低いけれども、熱意がある部下には、支援型、さらに、成熟度を高めてきた部下には指示型で、指示されなくても成果を出せる部下に対しては参加型になります。

 ここでは、「参加型」リーダーについて考えます。それは、チームで決断が必要な時に、メンバーを参加させ、一緒に考え、合意を得るスタイルです。 メンバーと多くのコミュニケーションを取るタイプが向いています。

管理者として、部下に相談し、提案を積極的に受け入れる参加型スタイルの組織において管理者の五つのマネジメント・マインドがあるそうです。

<H. ミンツバーグ経営論の参加型リーダーのマインドセットより>
内省(reflection)    自己のマネジメント
分析(analysis)    組織のマネジメント
広い視野(context)  外部環境のマネジメント
協働(collaboration) リレーションシップのマネジメント
行動(action)     変革のマネジメント

 松下 幸之助の「素直に考える」は、内省、分析、広い視野にもかかわってきます。


 パスゴール理論では、リーダーシップ・スタイルは「命令型」「支援型」「参加型」「目標達成型」の4つとされています。「命令型」はタスク指向に近く、「支援型」は人間関係指向に近いものです。「参加型」は決定を下す際、部下に相談し、提案を積極的に受け入れるスタイルです。


調査主体:HR総研(HRプロ株式会社)
調査対象:上場および未上場企業の人事担当者
調査方法:webアンケート
調査期間:2014年8月25日~9月3日
有効回答:232社(1001名以上 67社, 301~1000名 74社, 300名以下 91社)


nice!(1)  コメント(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。