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一期一会

 茶の湯の言葉「一期一会」は、茶道で、一つの出会いを大切にして悔いのないように茶を立てる心構えを言った重要な言葉で、日本のもてなしの心にも通じるそうです。そのためにも、今、目の前にいる人を楽しませて、うれしい気分にさせてみましょう。『典座教訓』(道元禅師)によれば、料理を作るときの心構えとして、3心があるそうです。人間に生まれた喜びや感謝。今、目の前にある生命(食材)の恵みに対しての喜び。料理が出来る喜び。喜心=つくる喜び 、料理を召しあがる人のことを思う老心=もてなす喜び、大心=相手の立場を思う喜び、親切心です。和顔愛語(穏やかな顔で優しい言葉を話す)の気持ちで接していくことが大切です。あなたの優しい心の光を人の前で輝かしてみましょう。一緒にいて気持よく、安心できるからです。いつも温厚で笑顔を絶やさない人の周りには自然と人があつまってきます。相手がどうしたら喜ぶだろうかと思うと、好奇心がわいてきます。何かすこし、いつもとちがう特別なことをしたくなります。

良い事は最後に

 最上のおもてなしとは?・・・・良い事を最後にすれば、その印象が記憶な残ります。
 
遠くから来客があった場合には、できる限り、最良のおもてなしをしたいと思います。前日、空港についてそのまま立ち寄ってきて、お土産を置いて、すぐに去っていきました。時間があったら、遊びに来るという話でした。突然、次の日に連絡が入りました。「今から、3時間後に」その人が親友を一人つれてこちらを訪問することになりました。大慌て、近くの味に定評があるケーキ屋さんにいき、特別なときしか食べないケーキを頼みました。二人でやってきたので、ケーキを食べながらいろんな話題ではなをさかせました。4月から東京と宮崎とで新しい生活を始めて、見るもの、経験するものが新鮮な感じでした。東京の都会生活・・・話は尽きません。夕方になって、近くの焼肉屋さんに場所を移して、9時頃まで、盛り上がりました。

 お客様が来たときに、どういうおもてなしがいいのか、いつも悩みます。美味しいものを最後まで楽しめることがカギです。最後に食べるもの、デザートが大事であるように思います。ヴァネッサ・ウィリアムス曲にSave the best for the last (良い事は最後に) がありますが、聖書にも、良いワインは最後にまでとっておいて、出すこともあります。

 聖書でイエスが最初に行った奇跡を、『カナでの婚礼』では描いている。結婚式に招待されているイエスが、ワインがなくなって、困りそうなときに、水をぶどう酒に変えました。最良おもてなしは、「最良のものを最後までとっておいて出す」ところに感心した記憶があります。

 イエスは彼らに「かめに水をいっぱい入れなさい」と言われたので、彼らは口のところまでいっぱいに入れた。そこで彼らに言われた、「さあ、くんで、料理がしらのところに持って行きなさい」。すると、彼らは持って行った。料理がしらは、ぶどう酒になった水をなめてみたが、それがどこからきたのか知らなかったので、花婿を呼んで言った、「どんな人でも、初めによいぶどう酒を出して、酔いがまわったころにわるいのを出すものだ。それだのに、あなたはよいぶどう酒を今までとっておかれました」。


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