SSブログ

徳の条件:思慮深さ

 思慮深さとは見通しのきかない未来にかかわる徳であり、好機をとらえる徳、忍耐と予見のとくである。

 思慮とは人間に対して何が大切で何が大切でないかを考慮して、結果的にその場にふさわしい行為を可能とする性質である。思慮には、起こることだけなく、起こるかもしれないことも扱い、未来を予想・予測することが求めれます。

 『職業としての政治』においてマックス・ヴェーバーが異なる2つの倫理観にもとづく人間の行為の類型を提唱した。心情倫理と責任倫理で、前者は、自らの行為の価値を純粋に信じて、その結果は神に委ねて省みない態度であり、後者は、予測できる限りで自らの行為の結果を考慮し、その責任を引き受けなければならない、という態度である。善意が災いを起こし、動機が純粋であれば、最悪の事態をさけられないので、心情倫理は危ういので、責任倫理でその責任を引き受けることが求められる。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。