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女優の試練と愛

                『てげてげ』

 人生の大切な時期に支えてくれる人がいるひとは、試練を乗り越えることができます。目標と希望があれば、どんなつらいときでも、乗り越えることができます。あなたには、素顔をさらけだして、ありのままのあなたのことを受け入れて、親身に思ってくれる人はいますか。一人で強く生きるのは傲りです。あなたを支えてくれる人がいるから、生きやすくなっています。困ったときは、がんばりはてげてげにして、人にたよってみましょう。支えてもらうことは、大変なことです。

 「てげてげ」は「ほどほど」という意味の方言で、鹿児島出身の元宝塚歌劇団トップスター「愛華みれ」の本のタイトルです。ゆるく、ゆるく、生きることも、大切な人もいます。2008年1月1日、彼からプロポーズを受けて、しばらくして、血液の病が見つかって、2008年8月8日のグアムでの紺碧の空もとの結婚式までの話です。愛華さんは都内でスポーツ治療院を開業する男性と結婚をしました。

 「病気がわかった時点で、結婚はお断りしようと思いました。そしたら、『そういうときだからこそ、僕が必要なんじゃないか』と逆に怒られ、入院中に彼のマンションに引越しまでさせられた。公演中も、まるでマネージャーみたいに毎日付き添ってくれて。一緒に病気を乗り越えたから、恋愛を超えた絆が生まれたんだと思う。あのまま何事もなく流れのままに結婚していたら、少なくとも今の2人ではなかったと思います」

 宝塚のトップスターは、「努力と頑張りがあってあの華やかなステージ」があります。それまでの彼女は、病気もなく、病院とも縁がなかったそうです。ただ、健康を過信すると、体には見えないストレスが蓄積されていきます。頑張りやさんは、人と競って、自分は努力が足りないほうであると、思いながらも、もってやれる、もっとできると、自分の力以上のことをしようという気持ちがあると思います。楽しく、感じられないのに、頑張ることは、無理がありますし、逆効果で、能率が落ちていることもあります。「ほどほど」にすることも、必要です。

 病気は、ふたりの愛の絆を深くする試練であると思えるようになったそうです。病気で大変なのが「イライラモード」で、誰も自分の気持ちをわかってくれないので、素直になれなくて、ついつい周りの大切な人に、姉、彼に心にもない言葉をぶつけるそうです。「なんできたのの、しんどいだけど」「あなたの気持ち、そんなもの。」「私は、邪魔なんでしょう」「私のこと、どうでもいいのでしょう。」「わたしのこと、もっと気にしてよ。」。「わたしのこと、本当愛していないんだ!」心配しては怒られ、心配しなくては怒られ。彼の方も、「僕も、君が思うほど強くないんだ」

彼女から、「結婚をやめにしましょう。」「私じゃない人としたほうがいいよ」という言葉に対しても、彼は、心が揺らがなかったそうです。彼は、結婚しようとした相手に対して、運命としてすべてを引き受けたそうです。相手を不安にさせないために、常に前向きに「平気じゃないという?」涼しい顔でいようとしたそうです。抗がん剤の苦しさがつらいので、「クスリが効いているね。」「クスリってすごいね」の一言で一蹴したそうです。大きな気持ちで聞き流せる彼の存在は大きいです。

 闘病の最初の頃は、命を粗末につかっていた意識が強くて、「ごめなさい」という言葉が多かったそうですが、薬も効いて体がよくなってくると、「ありがとう」という言葉を使うようになったそうです。「ありがとうございます」いう言葉を繰り返していると、励ましの手紙、メッセージ、千羽鶴が届くのが増えたそうです。ありがとうは、元気、魔法、大切な言葉だそうです。

病室に、「きらきら星座」の台本が送られてきました。
 この世に生まれるのは奇跡、
 人が生きるということは奇跡、
 人生は奇跡の連続
という科白が彼女の心をピーンと響いたそうです。


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