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評論家の論争

 思想家と呼ばれる人はいろんな論争で勝たないと、世の中に認めてもらえません。議論して自分の思想を多くの人に評価してもらうことに価値があります。難解な文章で、論破しにくいこともあります。

 関西大名誉教授で文芸評論家の谷沢永一先生は、辛口の評論で知られ、隠れた好著を紹介する一方、無内容な「名著」を厳しく批判しています。高いところにいる人に数々の批判、論争を行っていますが、論破されて、相手の自己優越感を綺麗にやりこめたこともあったそうです。追い詰められた人から随分、恨みを買っているように思えます。

 1977年前後に思想家の吉本隆明とのあいだで論争1がありました。吉本隆明との間にかわされた論争では、谷沢の理路整然とした反論に、吉本隆明は、感情的な言葉を返すのみであり、「吉本の数少ない敗北」とされています。

 1996年2月発行の『悪魔の思想』では、日本を貶めた進歩的文化人12名(大内兵衛、大江健三郎、大塚久雄、加藤周一、久野収、向坂逸郎、坂本義和、竹内好、鶴見俊輔、丸山真男、安江良介、横田喜三郎)を実名と具体例を挙げて批判しています。それらの著名人を安易に崇拝していることの危険性を知りました。

 論争については傍観者として立場が一番です。その理由は、火の粉が自分に降りかかることがないからです。論争が苦手な人は、個人的に反論もせずにそのまましていることが多いので、論争に巻き込まれることはありません。

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