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社会の格差 

 20代の若い人にとって、学校、職業の選択は、先延ばしできない悩める問題です。将来の設計を考えないといけません。将来の目標がわからずに、自分の進路のことで、悩んでいる人がいます。折角、入学した学校ですので、進路を変更するにも、胸の痛みが伴います。このまま、好きでないことを学ぶことになると、モチベーションがあがりません。こんなはずではなかったと、いろいろ悩み出したら、目先のことに集中できません。気がつけば、学校の試験の単位を落としていたりします。このように、個々の人間が自分の才能を伸ばせる環境にいるとは限りません。

  経験を積むと、人生は長距離走であり、少し悠長に考えればいい問題と思います。しかし、20代の人は短距離走のように性急に結論を出そうとします。考えならがら、走らないといけないことは、百も承知です。どちらに向かって進めばいいか、迷っている状態です。社会に出ていない前から、就職の準備もしないといけません。たまたま入った会社がよかったら、もうけもんです。一度、就職すると、仕事の流動性が小さいので、新しい仕事を探すことが大変です。合わない仕事でも、続ける人が多いようです。仕事をやめて大学などに入り資格を取って別の職につく人は少ないようです。その意味で、自分にあったキャリアを簡単に追求できる保証はありません。

  仕事は分業で成り立ち、社会の光と影として、社会的地位が高く、やりたい仕事、そうでない、やりたくない仕事が出てきます。やりたい仕事よりも、やりたくない仕事のニーズが多いので、誰かが、好きでもないことをやることで社会は回転しています。やりたい以外の中にも社会に必要な仕事が多いですが、それを誰かがしないといけません。

 社会の中に確立された、人々の名誉や威信を伴う社会的な地位を求めています。社会の多くの人から注目を浴びるような、華やかな仕事があります。仕事の職種は、収入や生活水準や学歴や人間関係、日頃の生活などの情報も含む総合的な地位の指標となっています。誰もが、憧れ、やりたい仕事を、価値がある仕事と考えてしまいそうですが、ニーズ高さから言えば、やりたくない仕事も価値があります。

 人間はお互いに競い合い、切磋琢磨して優劣を争います。市場において競争力のある会社が独占的な地位を占めると、富の集中が生まれ、社会の格差を作り出しています。社会の格差は、富の分配の不均衡、機会の不平等、職業の差別意識から生まれます。同じ仕事をしていても、立場の違いがあります。非正規雇用、正規雇用と、お互いの優劣、すなわち、才能、資格、等級、所得、価格などの格づけ上の差が生まれます。人間の心のどこかに、苦難をさけて、楽をしたい気持ちがどこかにあり、仕事への好き嫌いの感情が生まれます。

 誰もが、やりたいことを、取り組める環境に身を置いていません。雑務なしに、自分がやりたいことだけをやれる仕事環境にいる人を見ると、理想の環境だと羨みます。それを追求できるチャンスは稀有です。少ないチャンスを得る人は、選ばれた人です。リスクを取り、いろんな競争を勝ち抜いた人です。

 京セラの稲盛さんは、ど真剣に生きた人です。彼は、人生のはずれくじを引いたような20代を過ごしましたが、成功しています。「挫折の連続だった。病気に苦しみ、志望校には不合格、やっとの思いで就職した会社は倒産寸前。それを乗り越えて京セラを創業し、発展させた。」考え方次第では、社会の格差を、個人が努力を傾注することで、克服することができます。
 


 
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