幸せの期待値を下げる

　幸福を感じる力を幸感力と読んでいますが、楽しいことを発見する力かもしれません。幸感力のある人は、幸せの期待値を下げて、小さなことでも感謝して受け入れるだけでなく、人に幸せの印象を与えることができます。受け身だけなく、自ら行動を起こす、積極性のある、心の景気の良い人であるようです。
　
　名古屋の車関係の会社に就職して社会人の一年生が熊本にもどってきていました。久しぶりにあった顔には、明るいオーラを感じました。東北の地震、タイの洪水の影響を受けて、車の生産を軌道に乗せるために、新人の研修を延長して、生産の応援に駆り出されているそうです。トヨタの生産方式は、部品の在庫を少なくして、生産のネットワークを構築するので、部品の一部が欠けても完成品ができないシステムのようです。タイの洪水の影響を受けるほど、世界は繋がっています。ギリシャ、イタリアなどの欧州の経済危機も、今後の情勢が不透明です。人間の楽しく生きていく力をもってすれば、大丈夫なんとかなると思います。テレビ、ニュースは社会を明るく盛りたてることもしますが、ちょっとした暗いことでも、大袈裟に騒ぎ立てることがあります。杞憂という言葉あるように、乗り越えられない社会問題は起きないよう感じがします。いろんなニュースがありますが、錦織圭選手が、５日の準決勝で世界１位のジョコビッチ（セルビア）に逆転勝ちニユースがあったりします。心の内面に合うニュースを知らず知らず波長を合しているようです。心の窓の状態で、世界の見え方が面白く変化します。

　社会人一年生の彼女は、熊本の母校で学園祭があり、新幹線を使って、日帰りで名古屋と熊本を往復していました。行動力はすばらしい。いまは、夜空の星が見えていますが、熊本は午前は雨が強く降り、学園祭には似合わない天気でした。彼女は、懐かしい後輩や友達と再会をして、心を一年前にスリップして、しっかり束の間の学園生活を楽しんでいたようでした。もし、晴れたらという余計なことを考えずにしっかり、楽しむことができるのも、才能のような感じがします。あるべき理想を求めることも大切なときもあれば、それを忘れて、幸せの期待値を下げることも、たまには、必要です。博多から、ちょうど、名古屋に帰る途中京都付近で、中日はヤクルトに２―１で勝ち、２年連続１０度目の日本シリーズ出場を決めました。彼女が名古屋についた頃は、名古屋の名駅付近で中日ファンはきっと盛り上がっているでしょう。