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高貴な人生

Ave Maria, Schubert by André Rieu & Mirusia -
http://www.youtube.com/watch?v=vQDyiHrAwd8

                     高貴な人生

  世の中には、高い使命をもって、障がいを持つことを選んで生まれて来た子供がいます。高貴な使命と運命をもって、病気や障がいの運命を引き受けて、周辺の人に人生で大切なことを教えてくれます。     

 南九州病院の院長 福永秀敏 先生は、「難病と生きる」 「病む人に学ぶ 」という本を書いていますが、写真を見て、医師先生は白髪多く、病人と接するので苦労が多いのではないでしょうか。南九州病院の院是は「病む人に学ぶ」となっており、それを、先生のタイトルにも、していると思います。”「思いやりの医療」を掲げ、患者さんの気持になり、患者さんと痛みを共有し、 安全で安心できる医療を提供”するということをクレドとしています。先生は、1980年からメイヨークリニック神経学教室に三年間留学し、世界初となる筋無力症候群の病態を解明し、世界から注目を集めた経歴を持っています。

 姉が、昔、南九州病院に隣接した県立養護学校で働いていました。難病を持つ子供たちを教育し、支援をしていました。難病の一つである進行性筋ジストロフィーの子供の話を聞きました。小学校の低学年から次第に筋萎縮と筋力低下が進行していく遺伝性の病気で、治療法が解っていません。難病の子供も、幼くかわいいほど元気ですが、日ごとに成長しながら、歩けなくなることに気がつき、心で涙したといっていました。年長者になれば現実を知り、何も知らない下級生が上級生を押してしまうと、よろめいてしまいました。高学年になると、歩くの不自由になって、車いすの生活になる人もいます。姉から、いつまで生きれるか解らない、難病の子供たちが書いた文集を読ませていただいたときに、心に打つものがありました。その中で、生きる強い意志を感じられるある少年の文が印象的でしたが、その子もなくなりました。

 福永 先生も、35歳の若すぎる生涯を閉じた「志半ばで逝った若者二人」に触れていました。

  Tさんは、”個性豊かな若者で、亡くなる寸前までパソコンからさまざまな情報を発信し続けていた。それは筋ジス患者なればこそ、或いは寝たきりのハンディがあるからこそできる情報で、障害者に役立つ補助用具の開発などのアイデアである。周りには彼をサポートする仲間が自然とできて、東京など全国各地からその分野では超一流の方々が寸暇を惜しんで来院しては交流を楽しんでいた。彼の魅力を尋ねると「彼の知的好奇心が、結果的には自分たちにたくさんの学ぶ機会や改善の糸口を与えてくれる」という返事だった。”

 Uさんは、”豊かな才能に恵まれていたが、中学校のころから続いていた原因不明の腹痛に悩まされ続けその苦痛に耐えながら、・・・・高校を経てお茶の水女子大学に進んだ。入退院を繰り返しながら大学学部、修士課程では心理学を専攻していたが、その修了時には郷里の鹿児島へ戻らざるを得ず、自宅と病院で修士論文を完成させた。修士論文は「いのちを支え、癒すもの」と題する150ページにも及ぶもので、極めて優れた論文であった。・・・・・パソコンを使って弱い筋力でも入力できる装置を考案したりしながら、ノーマンの著書の翻訳を(福永先生と)一緒に行った。彼女は時には意識がもうろうとする中で、2作目の著書の二つの章を完璧にやり遂げたが、本の完成には間に合わなかった。” 「未来のモノのデザイン」(新曜社刊)(福永先生も、Uさんも、私と同じ高校でした。)

 精神機能には一切の低下がなく、しだいに、不自由になっていく身体を意識しながら、人生の夢、希望、楽しみが、少しずつ、失われていくことに向き合うのは、不屈の精神力が必要であると思いました。過酷な運命でも、一生懸命いきている人がいる人に接しながら、医療を行っている医師の方には敬服します。「難病と生きる」 人も、その周りで支援する人も、我々健康な人も、いろんな観点から学ぶことは多いと思います。

 アメリカの大リーグにも、ルー・ゲーリッグ選手(1903年6月19日 - 1941年6月2日))も同じような病気でなくなりました。名門ヤンキースで、ベーブルースの後の4番として、本塁打王に3回、打点王に5回輝き、打率.350以上6回、150打点以上8回、100四球以上11回、200安打以上8回、そして40本塁打以上が5回もありました。鉄人と呼ばれて、カール・リプケンジュニアが破るまで、2130連続試合出場の記録の保持者でした。最後の段階では、人生の絶頂から、痛々しい状態で、プレーを酷評されるになって、連続試合が途切れました。メイヨークリニックで、36歳の誕生日にエレノア夫人とゲーリッグ本人に病名が告知されまいた。筋萎縮性側索硬化症とは、飲み込む事や話す事が困難になるなど、急激な運動機能が低下していく病気です。

 ルー・ゲーリッグのファンへのスピーチです。
 ファンの皆さん、それでも、今日ここで、17年間に野球場でプレーできて、ファンから優しさと激励を受けて、地球上で一番幸せ者であると思います。
http://www.youtube.com/watch?v=626Dt9JdjQs

 "Fans, ・・・・ Yet today I consider myself the luckiest man on the face of this earth. I have been in ballparks for seventeen years and have never received anything but kindness and encouragement from you fans. ”


 53_LouGehrig.jpg

 家庭や職場、学校で家族、仲間、友達、同僚がいて、平穏で、健康的な生活を過ごせるのは、ありがたいと、実感します。楽しいときには、精一杯、楽しく、生きればいい。やはり、いろんな状況でも、人間として、しっかり生きれるように願います。聖書の言葉では、天の下、出来事はふわしいとき起きるので、そのときどきに応じて、しっかり生きたらいいと思います。
 
「聖書の言葉」
何事にも時があり
天の下の出来事にはすべて定められた時がある。
生まれる時、死ぬ時      植える時、植えたものを抜く時
殺す時、癒す時         破壊する時、建てる時
泣く時、笑う時          嘆く時、踊る時
石を放つ時、石を集める時  抱擁の時、抱擁を遠ざける時
求める時、失う時        保つ時、放つ時
裂く時、縫う時          黙する時、語る時
愛する時、憎む時        戦いの時、平和の時
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