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若い夏目漱石と熊本

 文豪のゆかりの地

  休憩所のポスターに 文豪のゆかりの地として熊本のことが書かれていました。

 夏目漱石は、明治29年(1896)4月29歳のとき、四国の松山中学校から第五高等学校(現熊本大学)に赴任し、鏡子と結婚しますが、妻は慣れぬ結婚生活からヒステリー症状を起こすこともままあり、これが漱石を悩ませ、漱石を神経症に追い込んだともいわれます。そのせいか、4年3か月の間に、6回も転居したそうです。その後、ロンドン留学が待っています。

 若い夏目漱石が第五高等学校の先生として、熊本にいた期間が余り短いのを知って驚きました。神経症で悩みの多い人生を送った夏目漱石にとってどこが安住の地だったのだろうかと訝しく思います。草枕に熊本の体験が描かれていますが、熊本での家庭生活は恵まれていたとは言い難いです。≪住みにくい≫土地でなかったことを願います。

 「山路(やまみち)を登りながら、こう考えた。智(ち)に働けば角(かど)が立つ。情に棹(さお)させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は≪住みにくい≫。」『草枕』は、熊本県玉名市小天温泉(那古井の里)での体験を題材に書かれました。
 
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