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バイエルン・ミュンヘンの強さ

 来季は、ユップ・ハインケス(レヴァークーゼン監督)が監督に就任することが決まりました。ルイス・ファン・ハール監督には、御苦労様です。一年の結果を出しても、次の年も同じような結果を求められる監督の立場は、大変です。残りの試合でCL圏内に入れるか、どうか、決まります。

 18年連続黒字 バイエルン・ミュンヘンには、3賢者がいます。

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 カール・ホプナー社長は「いい成績を残すだけでなく、経営でもクラブ会員に対する責任がある」と強調しています。カール・ハインツ・ルンメニゲが1984年8月にイタリアのインテル・ミラノへ移籍したときに、約1000万マルク(当時レート8億円)の臨時収入を得て、クラブ経営は一気に軌道に乗り、それ以来、赤字を経験していません。

 <方向転換、資金力で選手の獲得>
 フロント陣は2007年夏の移籍市場において、バイエルンの歴史上例を見ない大型補強を敢行し、フランク・リベリー、ルカ・トーニ、ミロスラフ・クローゼらを総額7000万ユーロ以上の移籍金で獲得しました。
 2009-2010シーズンから、ルイ・ファン・ハールが監督に就任しました。2009年夏の移籍市場ではマリオ・ゴメス、イヴィツァ・オリッチ、アリエン・ロッベンらを獲得し、レアル・マドリードなどへの移籍が注目されたリベリーの残留にも成功しました。

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 12月13日に、バイエルン・ミュンヘンのドイツ代表MFバスティアン・シュヴァインシュタイガー(26歳)が、契約を4年間延長し、2016年までクラブに留まることになりました。1000万ユーロの年棒です。 11日試合後、シュヴァインシュタイガーはスタジアムのマイクを握ると、ファンに向かって、「契約を延長して、2016年までここにいることになった。バイエルン万歳」と語りかけた。レアルが・シュヴァインシュタイガーに興味がるといってましたが、バイエルンも有力な選手を引きとめる資金力があるようです。
 イタリアとスペインの名門チームは、あくまで勝利にこだわり、収益への意識が弱いのは、富豪や実業家がチームを所有している。レアル・マドリッドは、バルセロナを意識して、スター選手を集めます。最近、英クラブチームでも、チェルシー、マンチェスターシティは大富豪がバックアップして、いい選手を集めて強くなっています。
 



<他のリーグに比べれ、ドイツは、チケットが安く、入場者数も多い>
チケット価格(ユーロ) ドイツ 20.79 フランス26 イタリア27 スペイン40 イングランド43
平均入場者(1試合) ドイツ 41802 フランス 20086 イタリア 25282 スペイン 28474 イングランド 34152

<最高のホームグランド アリアンツ・アレーナと来場者数>

 約7万人弱を収容するスタジアムは、最新技術の粋を集めた欧州でも最もモダンなスタジアムであります。特に独特なファサードは常に人々の関心を呼び起こす。合計2760個の菱形の半透明フィルム製エアークッションが作り出す66,500 ㎡の総面積は、全世界で最も大きな膜状ファサードである。3層からなる観客席は、一種独特な音響を実現し、キックオフの笛と共に一瞬にしてスタジアムを闘技場のような雰囲気に様変わりさせる。
 昨シーズン、アリアンツ・アレーナを訪れた観客は200万人弱にもおよぶが、ブンデスリーガの17試合はすべて完売の69,000人の観客でスタジアムは埋まっている。結局、昨シーズン開催された全27試合のホームゲームに訪れた観客は、計182万4000人で、これは1試合平均で67,555人です。




 

<収益>
 本年度シーズンは、アリエン・ロッベンの怪我が響いて、思うように勝てません。、2009-2010シーズンは国内二冠およびCL決勝進出。バイエルン・ミュンヘンは、2009/10シーズンの戦績はこれ以上にない年となっています。売上高は前年度(2億6870万ユーロ)と比べ、3億1200万ユーロとおよそ16%の増加。税金支払い後の収益は約20%アップの290万ユーロ(前年度:250万ユーロ)です。

 <会員数、自己資本率>
 バイエルン・ミュンヘンは、法人FCバイエルン・ミュンヘンのクラブ会員(会員数16万2187人)によって成り立ち、株主に代わるチェック機能を果たしており、大金を使った選手獲得には積極的ではなく、堅実な経営をしています。株式会社の株を87.4%所有する同クラブは昨年の事業年度に127万5000ユーロの収益を上げています。65.1%の自己資本(2億640万ユーロ)です。

 
<3賢者のプロフィール>

○ウリ・ヘーネス (監査役長  会長)
 選手として70年から79年までバイエルンでプレーし、W杯、欧州選手権、チャンピオンズカップ、ブンデスリーガ、ドイツカップのすべてにおいて頂点に立った。ブンデスリーガでは239試合に出場し、86ゴールを挙げたあと、27歳でバイエルンのゼネラルマネージャーに就任しました。1979年からバイエルン・ミュンヘンのゼネラルマネージャーに就任すると、クラブの財政状況を大きく安定させ、数多くのタイトルを獲得する支援となった。収益は約20倍に増加し、クラブ会員数は100倍に増加するなど、クラブを世界でも2番目に多くの会員数を有するサッカークラブへと成長させた。また2005年には約370億円の予算を投じクラブが所有するサッカー専用スタジアム(アリアンツ・アレーナ)を建設した。マネージャー職を30年務めた後、2009年11月からベッケンバウアーの後任として社団法人FCバイエルン・ミュンヘン会長に就任。
 
○カール=ハインツ・ルンメニゲ 代表取締役社長
選手として、74年にリップシュタットからバイエルン・ミュンヘン入りし、84年にインテルに移籍するまでプレー.しました。ブンデスリーガでは310試合に出場し、162ゴールを挙げ、チャンピオンズカップ(現チャンピオンズリーグ)、ブンデスリーガ、ドイツカップで優勝。また、ドイツ代表としても80年欧州選手権を制覇し、W杯でも2度の準優勝を経験した。
欧州年間最優秀選手 2回(1980年、1981年)
ドイツ年間最優秀選手賞 2回(1980,1981)
ブンデスリーガ得点王 3回(1980,1981,1984)

○カール・ホプフナー  代表取締役社長代行
1983年からバイエルン・ミュンヘンe.V.の役員を務め、その後FCBのトップ3のひとりとなる。1982年にバイエルンミュンヘンの幹部候補一般公募で採用されました。経営学部卒のホプフナーには、経営、法律、人事、通信販売、小売販売、IT関連、総務、試合当日の運営が任されており、バイエルンのホームスタジアムを運営するシュタディオン有限会社の代表も務めている。ビッグクラブのビジネス管理とサッカークラブを有限会社として運営することにおいてはエキスパート。
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