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2010年12月17日    2010年度の世界最優秀選手賞
 バルセロナに所属するスペイン代表MFのシャビ・エルナンデスが、イギリスで創刊から50年の歴史を誇る『ワールドサッカー』誌の読者投票により、2010年度の世界最優秀選手賞に選出されました。
 2010年はバルセロナの心臓としてリーグ連覇を果たし、南アフリカ・ワールドカップでスペイン代表の初優勝に大きく貢献したシャビ。バルセロナのチームメートであるアルゼンチン代表FWのリオネル・メッシを抑えての受賞となりました。

 スペイン代表とオランダ代表が決勝で、戦います。スペイン代表で好きな選手は、MF セスク・ファブレガス(アーセナル:ENG)シャビ(バルセロナ)FW フェルナンド・トーレス(リヴァプール:ENG)です。セスク・ファブレガス、トーレスには、華があります。しかし、ワールドカップでは、神様は、縁の下の力持ちにスポットライトをあてることもあります。

 シャビの本が出ていたので、思わず買っていました。サッカーでいろんな戦術の話が出てきますが、基本的な部分を支えているは、個々の選手のスキルです。それと戦術が組み合わさって、ゲームが組みたてられます。ゲームである以上、予想外の展開もあり、それで勝負が決まってしまうので、安心できません。ライカールト監督からバトンタッチした、バルサのグアルディオラ監督が戦術、規律を大切にして、常勝チームにしています。

             地味なパサドール(パサー、パスが得意な選手)
 スペイン代表のサッカー選手シャビは、バルサのカンデラ出身で、チームの要であったジョゼップ・グアルディオラの後継者として、チーム一筋であります。
<偉大なる母>
キャリアの途中で、父の知人の代理人を通じてA.C.ミランへの移籍の条件のいい話があったときに、母親が移籍するなら、父親と離婚するといって、強硬に反対して、バルサへの思いをつらいぬいてきました。
<いろんな監督との出会い>
 バイエルンの監督をしているのルイス・ファン・ハール監督の下で、目をだしてきた。「ファン・ハールはかなり特別な監督だね。僕は彼のことをすごく尊敬している。僕にリーガでプレーするチャンスを与えてくれたというのもあるよ。彼は僕のことを信頼してくれたんだ。そのことは忘れていない。少し難しいタイプかもしれないが、良い仕事をすれば、試合に出られるんだ」

 フランク・ライカールト監督は、シャビを「チームの潤滑油」であると表現する。01年の夏にグアルディオラの退団にともない、01/02シーズンからは,それまでグアルディオラがなっていた、中盤の底からゲームメイクするピポーテのポジションを受け継ぐことになった。シャビをボランチから攻撃的MFにコンバートしました。

 チャビはいつでもチームのプレーメーカーだ。どのような状況下に置かれても、類まれな冷静さをもって対処し、チームを勝利へと導いていく。バルサでプレーメーカーとしての地位を確立してからというもの、彼はピッチ上でその驚くべき想像力の豊かさを発揮してきた。パスのスピードやコントロール、ダイレクトで合わせたパスやトラップなど… プレッシャーを受けながらでも完ぺきにこなす。だからピンポイントでパスがどんどんつながっていった。 パス能力、相手のプレスを巧みに交わしてボールを守る能力もチーム随一であり、それゆえ常にピッチ上で戦略の要となる。守備能力にも優れており、相手からボールを奪い取る技術にも長けている。

04/05シーズン、ロナウジーニョの創造力とエトーの決定力にも勝るシャビの巧みなゲームコントロールがバルセロナの生命線であった。

05/06シーズンはリーガ二連覇、チャンピオンズリーグ優勝を果たしたバルセロナであったが、練習中に右膝前十字靭帯を断裂する重傷を負い、シャビ自身は不完全燃焼のシーズンとなった。

06/07シーズン、07/08シーズンと連続して優勝を逃し、フランク・ライカールトが責任をとって監督を辞任することになった。FWエトーの「ライカールト監督は選手を信頼しすぎた」とのコメントについては「彼の意見には賛成だよ。僕らはあまりにも監督に信頼されすぎていた。規律がないため、各々の自主性を過信してしまったんだ」と同意を示している。辞任したライカールトにかわってかつてのチームメイトで、バルセロナの象徴的選手だったグアルディオラが監督に就任した。グアルディオラが、門限、練習への遅刻などの、日常や私生活の面から選手に細かな罰則を用いながら徹底管理していく、それを、最終的にピッチ内での“戦術ディシプリン”につなげていっています。

09シーズンから、グアルディオラが監督に就任したバルセロナでシャビは中心選手してチームを牽引しています。シンプルなトラップとボールタッチを好み、2列目から積極的に前線へ飛び出すプレースタイルでバルセロナの攻撃をけん引しています。リーグ制覇、国内カップ戦制覇に加えてチャンピオンズ・リーグも制覇し、クラブ史上初の三冠達成に大きく貢献した。

クライフは、「メッシ自身の才能もあるが、チームは11人で戦っている」「たとえばシャビ。彼はハードワークをこなして流れを落ち着かせ、ボールに緩急を加えることができる」「すべてが連動して初めてメッシの技が活きるんだ」

「僕のことを高く評価してくれるのは非常にうれしいけれど、メッシがナンバーワンだ。彼に勝る選手なんていないよ」

 シャビもワールドカップの活躍で、最後の輝きをみせてくれそうです。記憶に残る名選手になるかもしれません。
記憶に残る名選手は、アルゼンチンに、フェルナンド・レドンド選手です。186cmの長身で姿勢良くフィールドを見回し、その長い左足で長短を駆使し的確にパスを供給する。「華麗」「エレガンス」と表現される柔らかなボールタッチと、時に荒々しい確実なディフェンス能力を併せ持つそのプレースタイルから、その端整なルックスも相まり、"El Principe" (王子様)の異名を取りました。

 神話となるチームつくり。
(1)「わくわくした感情」快と結びつけて、サッカーの練習を組みたてる。監督が選手には、試合に出て、勝ちたい、上達したいと気持ちがあり、献身的に試合では力を出そうとします。選手のハードワークをほめて、ねぎらい、信頼すると、練習、試合でも頑張るようになります。
(2)意味を与える。勝負どころで力を発揮できるには、何をやるかではなく、なぜやるか、意味を知っている方が、頑張れます。「なぜ、いま、この練習をやるのか、意義がわかれば、集中力も高まります。精神の健全度が高い人は、やっていることの意味を見出し、モティベーションが高くなります。
(3)高い臨場感をえることがたいせつです。自分が期待される自分の役割をしっかり、演じる、果たす姿をイメージできることが大切です。役割への期待度が高くなると、可能性を信じることができます。神話を信じると、それが現実になります。

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