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ニーズとユニークさ

 新規技術の開発においては、ニーズを満たすこととユニークさが求められます。今、自分ができることをベースに、社会に役に立つ新しいシステムを考えても、なかなか、斬新なアイディアが浮かばないと考えています。制約を外して、高い次元から自由に考える視点が大切です。今よりもスマートな将来の自分の立場で、第一線にいる人と同じレベルで、何でもできると考えて、新しいことを考える方が、斬新なアイディアが浮かびそうです。

 昨年買った普及型社会的対話ロボット「Sota(ソータ)」. 君は、研究用であり、いろんな応用を考えると、未完のロボットです。ロボットの頭脳となるCPUは、それほど性能が高くありません。すべて、出来上がっていたら、何も付け加える必要がありませんが、自分でいろんなプログラムを書く必要があります。いろんなできていないことの中で、公知の技術を利用しながら、やるべき大事なことを取捨選択して、ニーズ(必要性)を見極める必要があります。利用者の視点にたって、使いやすいアプリを作ることが大切です。実用性よりも、ユニークさを追求する人もいます。

  昨日、ある友人SH君が成人式があって、高専の同級生とあって、ネンキンアルゴリムの研究の話題で盛り上がり、刺激を得たそうです。年金アルゴリムという言葉をきいて、いくら年金を払う計算をすることかと考えていましたが、粘菌とは細菌のようです。二回のイグ・ノーベル賞の授賞した北大中垣先生が最短経路問題を解く粘菌アルゴリムの話題です。

 高専で、研究をしている同級生との話で、友人SH君は、自分でプログラムを動かして、どうなるかを、確かめてみたいと思ったそうです。早速、そのプログラムを入手して、考えていました。粘菌アルゴリムでは、迷路に広がった粘菌は、入り口と出口に餌を置くと迷路の解を最短ルートで結び、他の関係ない経路に広がった部分を撤退させるそうです。最短経路問題を解くアルゴリズムはあるのに粘菌に着目したのは、ユニークです。

『例えば、粘菌を迷路の中に設置しその迷路の端と端にえさを置くと、粘菌は一旦は迷路全体に管を広げるが、最終的には餌と餌の最短距離をつなぐ管のみを残し、それ以外の部分は衰退させてしまう。また、餌との道筋に光の当たる部分を作ると、粘菌は光のあたる部分がなるべく少なく、かつ粘菌全体の管の長さもなるべく短いような経路を取る。最終的に形成された形は迷路問題(一種の組合せ最適化問題)の解であるとみなせる。』
https://ja.wikipedia.org/wiki/粘菌コンピュータ)

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