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未完成の人生

 人生のそれぞれの時期にいろんな花を咲かせます。永遠の愛というのは、いつまでも色あせない至福なひと時に存在しています。ある真実をある有限な時間に経験しているのは事実です。パラレルな世界があって、小学、中学生、高校生、大学生時代の記憶の扉を開けると、いろんな時代の自分に出会うことができます。今の時代の住人ですが、どの時代に一番郷愁をかんじるのだろうか?最も充実して輝いていると、感じられた年代に永遠に住むことはできません。なつかしい記憶とのつながりが時間とともに、失われので、リアリティとして、現役生とは異なります。やはり、それらの時代も、次第に遠くになっていきますし、追放されて、少し距離感を感じます。

 時代の入れ物には、新しい人が入ってきます。AKBのようなグループでも、新しいスターが生まれて、新しい風をもたらしてくれますので、生まれ変わっています。自分の持っているものが自分のものでなくなるという感覚はさびしいですが、バトンタッチで時代が前に進んでいきます。どんな人も、譲らないといけない席に座っています。期間限定で存在できて、卒業になってしまいます。同じ場所に長居してしまうと、マンネリが生まれてきます。自分の居場所を手放すと、ほかの人が自分に変わって、すばらしい輝きを与えてくれます。いろんなものに賞味期限があって、永遠に保持できません。

 自分より若い人が増えていきますし、自分より若い人に見出す輝きにはっとすることがあります。自分のないものを、若い人が持っているので、うらやましく思います。なくなってからわかる有難さ、貴重さ、です。年をとって経験は増えますが、何か大切なものを失っていきます。若い人の思考も、非常に価値あるものに見えてきます。居心地よい世界を捨てて、新しい土地をさ迷う、永遠の旅人です。いつでも、がむしゃらに生きることはできます。冒険をして、安定を捨て、新鮮の感覚を持ち続ける。

 新しい発見があれば、人生は成長していけます。未来の人生において、もし、ということが多くあります。人生の物語も、すばらしい展開になることも可能です。社会に入ってしまうと、自分の人生を生きれずに、他人の人生を生きることになります。そこで、自分の好きなことに夢中になる。少々、嫌なことを避けて通り、嫌なことから逃げる。モラトリアムで、永遠にさまよいながら生きていると、人生は未完のままです。転々としていきて、安定していないこと、それを維持することが活力になります。不安定をもっていると、ある意味で、強くなります。あたかも水の流れに身をまかせる魚のように、そのときどきの状況に流されるそうです。「水」は、どんな形にもなり、どんな色にも染まってゆける。こだわりと執着を捨てると、いろんな可能性を味わえます。
 



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