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待望

シモーヌ・ヴェイユ の言葉
<謙虚に待ち望む>

真理の探求において謙遜は最も本質的な徳である。
虚偽に訴えずには絶対に迂回できない袋小路に通じる矛盾は
、じつのところ袋小路ではなく扉へと通じているのだ。
立ち止まって、執拗で謙虚な待機の姿勢で、
倦むことなく、この扉を叩いて、叩いて、叩き続けねばならない。

よじ登っては滑り落ちるあの蟻のような動作による祈りは、
言葉や内心の叫びによる祈りあるいは沈黙裡になされる願望の方向づけによる祈りにもまして、
いっさい謙遜な祈りである。

無言で忍耐強い待望にまさる謙虚な態度はない。

待望とは能動状態にある思考の受動性である。
待望とは時間を永遠に変質させる錬金術である。

謙遜は魂の時間に対するある種の関わり方である。それは待つことを受け入れることだ。

芸術は待ち望むことだ。霊感とは待ち望むことだ。
待ち望むことによって実を結ぶであろう。



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