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米国で最も成功した女性起業家

米国で最も成功した女性起業家  1位に輝いたダイアン・ヘンドリックス
ABCサプライ創業者の苦難の道

 彼女が1982年に屋根職人の夫ケンとともに創業した建築資材卸売会社ABCサプライの年商は60億ドル(約6.470億円)。ABCサプライは同業他社の店舗を買収することで事業を拡大してきた。創業3年目には33店舗を有するチェーンに成長。2007年に同社は業界最大手になり、ヘンドリックス夫妻は30億ドル(約3,235億円)の富を手にした。2007年12月、新築した自宅の屋根を確認していたケンが下に落ちて亡くなる悲劇におそわれる。(人生は、成功ばかりでなく、つらいことも起きます。)


<彼女の成功の秘訣>

誰もが味方になってくれると思わない。
「私たちの仕事は順調で、銀行も応援してくれていると信じていました。ところが会社が成功し始めた途端、ペースが速すぎると言われたのです。2店買収し、さらに3店買収し、計5店舗になった時点で切られました。他の銀行に行って経営状態を説明しましたが、そこでも門前払いされました。」

ゴールに至る道は一つではない。
「人生にハプニングはつきものです。目標や使命や計画を持って歩いていても、障害物が現れて回り道を余儀なくされることがあります。この道ではゴールにたどり着けそうにないと思えば、別の道を行けばいい。その道もだめならまた他の道を探せばいい。ゴールを設定し直す必要はない。道筋を変えることを失敗と捉えないこと。人生とはそういうもの。目標を見失わないことが大事です」

行動を起こす前に熟考する。
「アイデアさえあれば起業できると勘違いしている人がいますが、起業とは本来、大きな責任を伴うもの。つまり働き、リスクを負い、落胆することを意味します。起業を考えている人には、今一度自分に問いかけてほしい。十分な覚悟と情熱はあるのか、十分に考え抜いたのかと。なぜなら成功する確率はとても低く、会社を作ることに対して燃えるような情熱と願望を持っていない限り、幸せにはなれないからです。失望するかもしれないし、健康を失うかもしれないのです」


念入りに下調べする。
「事業プランをきっちりと書面化して、あなたが尊敬する人々に見てもらいましょう。銀行の人にも、融資をお願いする前にまず一度読んでもらうこと。あなたが築こうとしているビジネス、提供したいサービス、売りたい商品にニーズはあるのか?創業する際、2年間かけてプランを練りました。」

家庭と仕事の両立を工夫する。
「夜は仕事をしないと決め、夕方の5時から6時の間に帰宅しました。私は家族全員で食卓を囲むことが大切だと信じています。週末も仕事はせず、子供たちと家で過ごしたり、農場で馬やウサギを育てたりしました。」


チャンスは確実に掴みに行く。
「チャンスはあなたの都合のいい時に訪れるとは限りません。そして一度逃したチャンスが再び巡ってくることはない。チャンスが目の前に現れたら、予定を変更してでも掴みに行くべき。機が熟すのをじっと待っているだけでは成長できません」


何があってもやめないこと。
「私のモットーは決してやめないこと。失敗したり、周りに反対されたりしても、絶対にやめてはいけない。やめたら何もかも終わります。人生は厳しい。ですから強く生きるのみです」
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