SSブログ

町の民衆に愛された人:ゴダイヴァ夫人

人生はチョコレートの箱、開けてみるまで中身は分からない
Life was like a box of chocolates. You never know what you’re gonna get
-フォレスト・ガンプ

godiva2.jpg

<ゴダイヴァ夫人>
コヴェントリー その領主レオフリックによって隷農の束縛の中に支配されており、
彼は税収権によって人々をその定期市より閉め出した。
その伯爵夫人は、この過大な税から解き放ちたいと望んでは
放免を求めて何度も願い求めた。彼女を静まらせようとして 伯爵は、
もしも、奥方がそれほどまでに伯爵の損失を望むというのであるながば、
彼の望みはこうである。奥方は素裸のまま馬に乗り、
昼の光の中で通りを進みたまえ、と、彼は静かに思ったのである。
彼女の英雄的な胸の内に奥深くに、この言葉は刻み込まれたことであろうと
これで昔の甘い彼女に戻ってくれるであろうと。
しかし、たいそう気高い貴婦人な熱意の虜になったかのように、
主張を続けて、そのやり方で、この町はきれいさっぱり解放された。
(1613 マイケル・ドレイトン)
                     町の民衆に愛された人

 町の民衆に対して、何ができるかを考えて、愛と勇気に溢れる行動をして、町の民衆に愛された人について考えてみます。チョコレートといえば、ゴディバの包みには、雰囲気があります。これは、人々の心を豊かにしようとしたある女性と愛の精神を示しています。ゴディバは、1926年ベルギーで創業した高級チョコレートメーカーで、良く、海外のお土産として、大切な友達に買っていました。イギリスの中央に位置する人口約30万のコヴェントリー(Coventry)に、中央部には、ゴディバの伝説となった、ゴダイヴァ伯爵夫人の像が立っているそうです。

godiva.jpg

  ゴダイヴァ夫人が、税金の負担を減らして人々が芸術で心を豊かにする時間が持てるように、領主レオフリックに税を軽くするように意見しました。レオフリックは、水道設備の工事をやめて、芸術振興ということに憤りを感じ、裸体が自然の完全さを表現するものならば、一糸纏わぬ姿のまま、馬で町を駆け廻ることを言ったそうです。ゴダイヴァは決意し、町中の民に外を見ないように命じた上、長い髪だけを身にまとって馬で町を一周しました。町民はみな、このゴダイヴァのふるまいに心を打たれ、敬意をはらい、窓を閉めて閉じこもったそうです。これにより、レオフリックはやむを得ず税を軽くしたという。
 11世紀、アングロサクソンの7王国の一つマーシア (Mercia)の領主レオフリックとゴダイヴァ夫人は、敬虔で精神的な貧しさを気にかけてベネディクト派の修道院を設立しています。行政官として、水道施設等の公共施設や社交施設を建設したいレオフリックと、芸術を保護し、振興することで、貧民の心を豊かにしたいゴダイヴァとの間で、有名な伝説が生まれます。

 人に愛される人には、気持ち良く、人に尽くすことができる人と、人に尽くされる人がいるようです。もちろん、それ以外の人もいます。人に尽くす人は、相手が迷惑にならないように、気をつかいならが、さりげなく、対応できることが望まれます。相手の気持ちを察する、空気を読むことが大切です。人に尽くすといっても、相手に振り回されないように、ある程度のすべきこと、すべきでないことの線は、自分で、はっきりすべきだと思います。国と国との間に、国境があるように、人と人との間にも、踏み越えてはいけない線があります。

 人間の心は、視野と同じく、非常に狭いようです。そこで、目標をかなり低くして、小さいことから、始めましょう。こころを広くして、困っている人なら、誰でも、快く、助けてあげられる位のレベルで、余計なことはしないようにしましょう。最初は、身近な人に尽くすことから始めて、いろんな人に対しても、親切になれるようにしましょう。そうすれば、「For others」の生き方ができるようになります。

JFKの演説にあるように、人が自分に対して何かしてくれるかと考えるとよりも、人に対して、自分が何かできることはないか、と考えることが大切です。このような「For others」の生き方は、国家、社会とかというよりも、今、目の前にいる人、身近な人に対してきわめて有効です。具体的に、頼まれたことを笑顔でしたり、よろこばれることをしてあげましょう。

John Kennedy Jr.  

jfk-jr.jpg

John Fitzgerald Kennedy 就任演説  
 Ask not what your country can do for you. Ask what you can do for your country. 社会があなたに何をしてくれるかではなく、 あなたが社会に何ができるかを問おうではないか。写真は、John Kennedy の息子で、小さいころは愛される存在であった。country は、国家ですが、社会としました。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。